「牛の血液型は人の3倍以上の種類がある」は本当か?
公開日 / 執筆 DemaGase編集部
結論
「牛の血液型は人の3倍以上の種類がある」という説の判定は「一部誤り」。牛の血液型は B システムだけで60を超える抗原があるなど非常に多様だ。
判定
一部には事実が含まれているものの、誇張や条件の抜け落ちがあり、全体としては誤解を招く説です。 「一部誤り」と判定した記事の一覧
よくある説(俗説)
牛の血液型は、人の3倍以上の種類がある
牛の血液型は種類がとても多く、人の3倍以上あるという話がある。人の血液型といえばA・B・O・ABの4種類を思い浮かべるため、それと比べて牛の血液型が多いと言われると驚かれやすい。
検証
牛の血液型が非常に多様であることは事実だ。獣医臨床病理学の解説によると、牛には A、B、C、F、J、L、M、R、S、T、Z の11の主要な血液型システムがあり、特に B システムには60を超える抗原があるため、輸血の際に供血牛と受血牛を細かく一致させるのが難しいとされる。一方で、人の血液型も ABO 式だけではない。国際輸血学会(ISBT)は2025年5月時点で48の血液型システムを認めている。つまり、「血液型システム」の数で比べれば人の方が多く、「組み合わせによる型の数」で比べれば数え方次第で大きく変わる。比べる基準が示されていない以上、「人の3倍以上」と一律に言うことはできない。
実際の有力説
牛の血液型は B システムだけで60を超える抗原があるなど非常に多様だ。ただし人にも48の血液型システムがあり、何を数えるかによって結果は変わるため、「人の3倍以上」と言える根拠はない。
なぜ広まったか
人の血液型をABO式の4種類だけで考えると、牛の血液型の多さが強調されて伝わりやすい。牛の血液型が複雑であるという事実の核があるため、具体的な倍率を付けた話も信じられやすい。この話は嘘の雑学を意図的に集めたネット記事でも題材にされているが、多様性自体は事実だ。
見分け方
「〜の何倍」という比較の話は、比べている対象と数え方が同じかどうかを確認するとよい。片方だけ細かい分類で数え、もう片方を大まかな分類で数えていないかに注意したい。
よくある質問
- Q. 「牛の血液型は人の3倍以上の種類がある」は本当?
- A. 「一部誤り」です。牛の血液型が非常に多様であることは事実だ。
- Q. 「牛の血液型は人の3倍以上の種類がある」という説の真相は?
- A. 牛の血液型は B システムだけで60を超える抗原があるなど非常に多様だ。
- Q. 「牛の血液型は人の3倍以上の種類がある」という説はなぜ広まった?
- A. 人の血液型をABO式の4種類だけで考えると、牛の血液型の多さが強調されて伝わりやすい。
- Q. 似た俗説を見分けるには?
- A. 「〜の何倍」という比較の話は、比べている対象と数え方が同じかどうかを確認するとよい。
出典
- Blood types— eClinpath
- Table of blood group systems— International Society of Blood Transfusion (ISBT)
この記事について
執筆: DemaGase編集部 / 検証日: 2026-09-29 / 最終更新日: 2026-09-29
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