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誤り

「カメレオンはショックを受けると全身が真っ白になる」は本当か?

科学・医学科学・医学動物生物

よくある説(俗説)

カメレオンはショックを受けると全身が真っ白になる

カメレオンは強いショックや驚きを受けると全身が真っ白に変色する、と雑学として紹介されることがある。色を自在に変えられる生き物だからこそ、感情的な刺激で極端な白色に変わるというイメージは直感的に受け入れられやすい。

検証

カメレオンがストレスや恐怖を感じたときに見せる体色変化は、白色ではなく黒・暗褐色など暗い色への変化が典型的だ。皮膚の虹色素胞(iridophores)内のナノ結晶の間隔が変化することで光の反射パターンが変わる仕組みは2015年のNature Communicationsの論文で解明されたが、ショック・警戒時に全身が白くなるという記述は確認されていない。白や淡い体色が見られる主な状況は脱皮前後、高温下での体温調整、睡眠中の筋肉弛緩、体調不良・脱水などであり、「ショック」とは別の生理状態に対応している。

実際の有力説

ストレス・恐怖時の典型的な体色変化は暗色化(黒・暗褐色)であり、「ショックで全身真っ白」は実態とほぼ逆だ。カメレオンの体色変化は擬態よりも他個体へのコミュニケーションや体温調節が主な目的とされており、色と感情状態の対応は種や状況によって異なる。

なぜ広まったか

日本語で「真っ白になる」は思考停止・放心状態を表す慣用表現であり、「ショックで真っ白」という語感がカメレオンの体色変化の話と結びついて広まった可能性がある。また、色を自由に変える生き物として知られているため「感情で白くなる」という話が雑学として面白く受け取られ共有されやすかった。

見分け方

動物の感情・状態と体色変化を結びつける俗説は「色の変化は確かにある、でも方向性が逆」という構造を持ちやすい。「何色になるか」だけでなく「どんな状態でその色になるか」まで確認するとよい。爬虫類の体色変化については飼育情報サイトより査読済み論文のほうが信頼性が高い。

出典

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