「宇宙まで飛んだ風船を回収する衛星がある」は本当か?
公開日 / 執筆 DemaGase編集部
結論
「宇宙まで飛んだ風船を回収する衛星がある」という説の判定は「誤り」。風船は宇宙に達する前に破裂したり落下したりするため、宇宙まで飛ぶことはない。
判定
信頼できる資料で否定されている、または根拠がまったく確認できず、事実として扱えない説です。 「誤り」と判定した記事の一覧
よくある説(俗説)
宇宙まで飛んでしまった風船を回収する人工衛星がある
手を離して空に飛んでいった風船は宇宙まで達し、それを回収するための人工衛星があるという話がある。宇宙ゴミを回収する技術が話題になることもあり、ありそうに感じられる。
検証
まず、風船は宇宙まで飛んでいかない。高度が上がると気圧が下がって風船が膨らみ、多くは成層圏で破裂する。観測用に作られたNASAの特別な科学気球でさえ、2018年に記録した最高到達高度は約4万8千メートルとされる。一般に宇宙との境界とされる高度100キロメートルや、人工衛星が周回する数百キロメートル以上の高度には遠く及ばない。風船を回収するための人工衛星が存在するという記録も見当たらない。
実際の有力説
風船は宇宙に達する前に破裂したり落下したりするため、宇宙まで飛ぶことはない。風船を回収するための人工衛星も存在しない。
なぜ広まったか
空高く消えていく風船の姿から「宇宙まで行った」と想像しやすく、宇宙ゴミ除去の話題とも結びつきやすい。夢のある話として子どもにも語られやすい。この話は嘘の雑学を意図的に集めたネット記事でも題材にされている。
見分け方
宇宙に関する話は、その物体が実際にどの高度まで到達できるのかを確認するとよい。数値で比べると、話の前提が成り立つかどうかを判断しやすい。
よくある質問
- Q. 「宇宙まで飛んだ風船を回収する衛星がある」は本当?
- A. 「誤り」です。まず、風船は宇宙まで飛んでいかない。
- Q. 「宇宙まで飛んだ風船を回収する衛星がある」という説の真相は?
- A. 風船は宇宙に達する前に破裂したり落下したりするため、宇宙まで飛ぶことはない。
- Q. 「宇宙まで飛んだ風船を回収する衛星がある」という説はなぜ広まった?
- A. 空高く消えていく風船の姿から「宇宙まで行った」と想像しやすく、宇宙ゴミ除去の話題とも結びつきやすい。
- Q. 似た俗説を見分けるには?
- A. 宇宙に関する話は、その物体が実際にどの高度まで到達できるのかを確認するとよい。
出典
- This Giant, Ultrathin NASA Balloon Just Broke an Altitude Record— Space.com (2018)
- Scientific Balloons— NASA
この記事について
執筆: DemaGase編集部 / 検証日: 2026-09-29 / 最終更新日: 2026-09-29
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