「ブーバ/キキ効果の名前は実在する兄妹から来ている」は本当か?
公開日 / 執筆 DemaGase編集部
結論
「ブーバ/キキ効果の名前は実在する兄妹から来ている」という説の判定は「誤り」。「ブーバ」と「キキ」は、2001年にラマチャンドランとハバードが実験用に用いた無意味語で、先行研究でケーラーが使った「タケテ」「マルマ」に代わるものだ。
判定
信頼できる資料で否定されている、または根拠がまったく確認できず、事実として扱えない説です。 「誤り」と判定した記事の一覧
よくある説(俗説)
ブーバ/キキ効果の名前は、実在する兄妹の名前に由来する
丸い図形を「ブーバ」、とがった図形を「キキ」と呼びやすいという心理学の現象「ブーバ/キキ効果」の名前は、実験に関わった実在の兄妹の名前から取られたという話がある。人名のような響きから、そう思われやすい。
検証
「ブーバ」と「キキ」は、特定の人物名ではなく、意味を持たない造語として実験用に作られた言葉だ。音と形の結びつきを調べる研究は1920年代にさかのぼり、ドイツの心理学者ヴォルフガング・ケーラーは1929年の著書で「タケテ」と「マルマ」という無意味語を使って同様の現象を紹介した。その後2001年に、神経科学者ラマチャンドランとハバードがケーラーの刺激に代わるものとして「キキ」と「ブーバ」を用いた実験を発表し、この名前が定着した。この研究では、多くの人が丸い図形を「ブーバ」、とがった図形を「キキ」と答えたと報告されている。これらの言葉を兄妹の名前とする記述は、研究の経緯を説明する資料には見られない。
実際の有力説
「ブーバ」と「キキ」は、2001年にラマチャンドランとハバードが実験用に用いた無意味語で、先行研究でケーラーが使った「タケテ」「マルマ」に代わるものだ。実在の兄妹の名前に由来するという根拠はない。
なぜ広まったか
「ブーバ」「キキ」は愛称のような響きを持つため、人名由来という説明が受け入れられやすい。心理学の効果名には発見者の名前が付くことも多く、その類推で「誰かの名前だろう」と思われやすい。この話は嘘の雑学を意図的に集めたネット記事でも題材にされている。
見分け方
学術用語の名前の由来は、その用語を最初に使った論文や研究者をたどると確認できる。人名由来とされる用語でも、実際には造語や略語であることは珍しくない。
よくある質問
- Q. 「ブーバ/キキ効果の名前は実在する兄妹から来ている」は本当?
- A. 「誤り」です。「ブーバ」と「キキ」は、特定の人物名ではなく、意味を持たない造語として実験用に作られた言葉だ。
- Q. 「ブーバ/キキ効果の名前は実在する兄妹から来ている」という説の真相は?
- A. 「ブーバ」と「キキ」は、2001年にラマチャンドランとハバードが実験用に用いた無意味語で、先行研究でケーラーが使った「タケテ」「マルマ」に代わるものだ。
- Q. 「ブーバ/キキ効果の名前は実在する兄妹から来ている」という説はなぜ広まった?
- A. 「ブーバ」「キキ」は愛称のような響きを持つため、人名由来という説明が受け入れられやすい。
- Q. 似た俗説を見分けるには?
- A. 学術用語の名前の由来は、その用語を最初に使った論文や研究者をたどると確認できる。
出典
- Synaesthesia — A Window Into Perception, Thought and Language— Ramachandran, V. S. & Hubbard, E. M. / Journal of Consciousness Studies (2001)
- Bouba/kiki effect— Wikipedia
この記事について
執筆: DemaGase編集部 / 検証日: 2026-09-29 / 最終更新日: 2026-09-29
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