「ハンムラビ法典にエナジードリンクに近い概念が記されていた」は本当か?
公開日 / 執筆 DemaGase編集部
結論
「ハンムラビ法典にエナジードリンクに近い概念が記されていた」という説の判定は「誤り」。ハンムラビ法典には酒場や酒の売買についての規定があるが、エナジードリンクに相当する飲み物の記述は確認できない。
判定
信頼できる資料で否定されている、または根拠がまったく確認できず、事実として扱えない説です。 「誤り」と判定した記事の一覧
よくある説(俗説)
ハンムラビ法典には、今で言う「エナジードリンク」に近い概念が記されていた
紀元前18世紀ごろの古代バビロニアのハンムラビ法典に、今でいうエナジードリンクのような飲み物についての記述があるという話がある。「目には目を」で知られる法典が生活の細部まで定めていることから、ありそうに思える。
検証
ハンムラビ法典には、飲み物に関わる条文として、酒場や酒を売る女性(酒場の女主人)についての規定がある。第108条は穀物の代わりに銀で代金を受け取ったり量をごまかしたりした酒売りへの罰、第109条は酒場に集まった無法者を通報しなかった場合の罰、第110条は特定の女性神官が酒場を開いたり酒を飲みに入ったりすることの禁止、第111条は掛け売りの際の精算方法を定めている。ここで扱われているのは、主にビールなどのアルコール飲料の売買と酒場の管理であり、疲労回復や覚醒を目的とした飲み物の概念は見当たらない。
実際の有力説
ハンムラビ法典には酒場や酒の売買についての規定があるが、エナジードリンクに相当する飲み物の記述は確認できない。
なぜ広まったか
古代の法典に現代的なものの原型があったという話は意外性があり、雑学として好まれやすい。法典に飲み物(酒)に関する条文が実際にあるため、そこから内容が膨らんだ可能性がある。この話は嘘の雑学を意図的に集めたネット記事でも題材にされている。「ハンブラビ」という誤った表記で広まっている点も、出どころが曖昧であることを示している。
見分け方
古代の文献に「現代の〇〇に近いもの」が書かれていたという話は、該当する条文や箇所が具体的に示されているかを確認するとよい。翻訳が公開されている古典は、原文を自分で当たることができる。
よくある質問
- Q. 「ハンムラビ法典にエナジードリンクに近い概念が記されていた」は本当?
- A. 「誤り」です。ハンムラビ法典には、飲み物に関わる条文として、酒場や酒を売る女性(酒場の女主人)についての規定がある。
- Q. 「ハンムラビ法典にエナジードリンクに近い概念が記されていた」という説の真相は?
- A. ハンムラビ法典には酒場や酒の売買についての規定があるが、エナジードリンクに相当する飲み物の記述は確認できない。
- Q. 「ハンムラビ法典にエナジードリンクに近い概念が記されていた」という説はなぜ広まった?
- A. 古代の法典に現代的なものの原型があったという話は意外性があり、雑学として好まれやすい。
- Q. 似た俗説を見分けるには?
- A. 古代の文献に「現代の〇〇に近いもの」が書かれていたという話は、該当する条文や箇所が具体的に示されているかを確認するとよい。
出典
- The Code of Hammurabi (Harper translation)— Robert Francis Harper 訳(1904) / Wikisource
この記事について
執筆: DemaGase編集部 / 検証日: 2026-09-29 / 最終更新日: 2026-09-29
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