「コンタクトレンズはメガネより先に開発された」は本当か?
公開日 / 執筆 DemaGase編集部
結論
「コンタクトレンズはメガネより先に開発された」という説の判定は「誤り」。メガネは13世紀後半のイタリアで登場し、実用的なコンタクトレンズは19世紀末(1888年ごろ)に初めて作られた。
判定
信頼できる資料で否定されている、または根拠がまったく確認できず、事実として扱えない説です。 「誤り」と判定した記事の一覧
よくある説(俗説)
コンタクトレンズはメガネよりも先に開発されていた
コンタクトレンズは現代的な道具に見えるが、実はメガネより歴史が古く、先に発明されていたという雑学がある。レオナルド・ダ・ヴィンチがコンタクトレンズを考案したという話と結びつけて語られることもある。
検証
メガネ(眼鏡)は13世紀後半の北イタリアで生まれたとするのが一般的な見解で、英国の検眼士団体 College of Optometrists も最初期のメガネを13世紀のものとしている。1306年にピサの修道士ジョルダーノが「眼鏡を作る技術が見つかってまだ20年にならない」と説教で述べた記録がよく引用され、1280年代の発明とみられている。一方、コンタクトレンズの原理の始まりとしてよく挙げられるのは1508年のダ・ヴィンチの実験だが、これは水を満たしたガラス容器に顔を浸けて見え方の変化を観察したもので、視力矯正の道具ではない。そのためダ・ヴィンチを発明者とみなすことには研究者からも異論がある。視力矯正を目的に目に直接載せるレンズが実際に作られたのは1887〜1888年ごろで、スイスの眼科医アドルフ・オイゲン・フィックらによるものとされる。仮にダ・ヴィンチの実験を起点としても、メガネの登場から200年以上後になる。
実際の有力説
メガネは13世紀後半のイタリアで登場し、実用的なコンタクトレンズは19世紀末(1888年ごろ)に初めて作られた。コンタクトレンズの「原理」をダ・ヴィンチやデカルトにさかのぼる見方もあるが、それでもメガネの方が数百年早い。
なぜ広まったか
「最新技術に見えるものが実は古い」という意外性は雑学として好まれやすい。ダ・ヴィンチがコンタクトレンズの原理を考えたという有名な逸話が、発明の順序の話にすり替わって広まった可能性がある。この主張は、嘘の雑学を意図的に集めたネット記事でも題材として使われている。
見分け方
「AはBより先に発明された」という雑学を見たら、AとBそれぞれの初出年を別々に確認するとよい。その際、「原理やアイデアが示された年」と「実用品が作られた年」を区別することが重要だ。著名人の名前が添えられた発明話ほど、後世の解釈が混ざっていないか注意したい。
よくある質問
- Q. 「コンタクトレンズはメガネより先に開発された」は本当?
- A. 「誤り」です。メガネ(眼鏡)は13世紀後半の北イタリアで生まれたとするのが一般的な見解で、英国の検眼士団体 College of Optometrists も最初期のメガネを13世紀のものとしている。
- Q. 「コンタクトレンズはメガネより先に開発された」という説の真相は?
- A. メガネは13世紀後半のイタリアで登場し、実用的なコンタクトレンズは19世紀末(1888年ごろ)に初めて作られた。
- Q. 「コンタクトレンズはメガネより先に開発された」という説はなぜ広まった?
- A. 「最新技術に見えるものが実は古い」という意外性は雑学として好まれやすい。
- Q. 似た俗説を見分けるには?
- A. 「AはBより先に発明された」という雑学を見たら、AとBそれぞれの初出年を別々に確認するとよい。
出典
- The history of spectacles— College of Optometrists(英国検眼士協会)
- コンタクトレンズの歴史を知ろう!メニコン創業秘話も紹介— 株式会社メニコン
この記事について
執筆: DemaGase編集部 / 検証日: 2026-09-29 / 最終更新日: 2026-09-29
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