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一部誤り

「昔の震度は気象庁職員が感覚で決めていた」は本当か?

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よくある説(俗説)

地震の震度は平成7年まで、気象庁の職員が感覚で発表していた

現在の震度は震度計で自動的に観測されるが、昔は気象庁の職員が揺れを体で感じて、感覚で震度を決めていた。阪神・淡路大震災のころまではそうだった、という雑学として語られる。

検証

体感による震度観測が行われていたことは事実である。気象庁は、かつて震度を体感および周囲の状況から推定していたが、平成8年(1996年)4月以降は計測震度計により自動的に観測し速報していると説明している。また、気象庁の業務史でも、平成8年4月に計測震度計による観測へ完全に切り替わり、体感による震度観測が終了したとされる。ただし、「平成7年まで」と言うと少し不正確で、体感観測の終了は平成8年3月までである。また、職員がその場の気分で決めていたという意味の「感覚」ではなく、体感や家具・建物など周囲の状況を震度階級の基準に照らして判断する観測だった。

実際の有力説

より正確には、「平成8年3月まで、気象官署などで職員の体感と周囲の状況に基づく震度観測が行われていた。平成8年4月から計測震度計による自動観測へ完全移行した」である。1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を契機に震度観測体制が強化され、同年後半から翌年にかけて現在の機械観測中心の仕組みへ移行した。さらに同年10月には震度5・6が弱強に分けられ、現在の10階級になった。

なぜ広まったか

「職員が体感で決めていた」という事実は意外性が強く、現代の自動観測との対比で覚えやすい。一方で、制度変更の時期や震度階級改正の時期が阪神・淡路大震災と結びつき、「平成7年まで」「感覚だけで発表」と短く単純化されたと考えられる。

見分け方

制度変更の俗説では、出来事が起きた年と実際に制度が切り替わった年月を分けて確認する。地震や気象の数値でも、観測方法、速報方法、階級の定義は別々に変わることがある。公式資料で「いつから」「何が」変わったかを見ると誇張を避けやすい。

出典

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