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誤り

「白髪は抜くと増える」は本当か?

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よくある説(俗説)

白髪は抜くと増える

白髪を1本抜くと、その周りから何本も白髪が生えてきてかえって増えてしまう、と広く信じられている。「白髪は抜くな」という親の教えや美容師からのアドバイスとして語られることも多い。

検証

毛髪の仕組み上、白髪を抜くことで白髪が増えることはない。1つの毛包(毛穴)から生えるのは1本の毛だけであり、ある毛包から毛を抜いても隣の毛包に影響は及ばない。白髪が生えるかどうかは、各毛包内のメラノサイト(色素細胞)がメラニン色素を産生できているかどうかで決まる。機能が低下したメラノサイトを持つ毛包は白い毛を生やし続けるため、同じ場所から次に生えてくる毛も白くなるが、それは「増えた」のではなく「もともとその毛包が白髪を生やす状態にあった」だけだ。白髪が増えているように感じるのは、加齢にともなって複数の毛包のメラノサイトが機能低下していくためであり、1本を抜いた行為とは無関係だ。

実際の有力説

白髪を抜いても白髪の本数は増えない。ただし、繰り返し抜くことは毛包にダメージを与えるリスクがあり、炎症・瘢痕形成・次に生える毛のうねりや細さにつながる可能性がある。長期的に繰り返すと毛包が永続的に傷つき、その箇所から毛が生えなくなることもある。「抜くな」という教えは、増殖の防止ではなく毛包保護の観点からは一定の根拠がある。

なぜ広まったか

白髪を抜いた後、時間が経つにつれて近くに白髪が増えていくことは加齢上の自然な流れだが、それを抜いた行為の結果と誤認しやすい。「原因と結果の取り違え」が起きやすい状況で、体験談として繰り返し語られることで定着した。

見分け方

「Aをするとその後Bが起きた」という体験談は因果関係のように見えるが、Bがそもそもその時期に起こりやすかった(加齢など)だけの可能性がある。「Aをしなかった場合にもBは起きたか?」という反事実的な問いを持つと、擬似因果の見分けに役立つ。

出典

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