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誤り

「性格の8割は腸内環境で決まる」は本当か?

科学・医学科学・医学腸内細菌性格腸脳相関

よくある説(俗説)

性格の8割は腸内環境で決まる

腸内細菌は脳やメンタルに影響するため、明るい性格、社交性、不安になりやすさなども腸内環境でほとんど決まる。『性格の8割は腸で決まる』という形で、健康記事や腸活コンテンツで語られることがある。

検証

腸内細菌と脳・行動の関係は実際に研究されている。腸内細菌叢と幼児の気質、成人の性格特性、ストレスや不安との関連を報告した研究もある。ただし、これらは主に関連を示す研究であり、『性格の8割を腸内環境が決める』という割合を示すものではない。性格は遺伝、発達環境、家庭、文化、経験、健康状態など複数の要因が関わる。ビッグファイブ性格特性については双生児研究で遺伝要因が40〜60%程度関わるとされ、腸内環境だけで8割とする説明とは合わない。

実際の有力説

より正確には、腸内環境は気分、ストレス反応、行動傾向に影響しうる要因の一つである。腸内細菌は免疫、内分泌、迷走神経、代謝産物などを通じて脳と相互作用するが、人間の性格全体を単独で決めるものではない。『腸は性格に関係する可能性がある』と『性格の8割が腸で決まる』の間には大きな飛躍がある。

なぜ広まったか

腸活は食事で変えられるため、『性格も変えられる』という希望と結びつきやすい。また、腸脳相関という本物の研究分野があるため、数字を足すと科学的に見えやすい。8割という大きな数字は印象に残るが、出典が曖昧なまま拡散しやすい。

見分け方

健康や心理の主張で『○割決まる』と出たら、何を分母にした割合か確認する。相関研究なのか、因果を示す介入研究なのか、人間の研究なのか動物実験なのかも分けて読む。数字の根拠が示されない場合は、強い断定として扱わない方がよい。

出典

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