一部誤り
「国鉄スワローズは座ろうズが由来」は本当か?
よくある説(俗説)
ヤクルトスワローズの前身・国鉄スワローズは、当初「国鉄コンドルズ」の予定だったが、「混んどるズ」になるため「座ろうズ」にしてスワローズになった
国鉄の球団名は最初「コンドルズ」になる予定だった。しかし鉄道会社が「混んどる」と読める名前ではまずいので、乗客が座れるようにという意味で「座ろうズ」から「スワローズ」になった、というダジャレ話として語られる。
検証
国鉄スワローズが現在の東京ヤクルトスワローズの前身であることは事実。ただし、公式の球団史では1950年の創設時から「国鉄スワローズ」とされており、「コンドルズに決まりかけていたが、混んどるズを避けて座ろうズにした」とまでは確認できない。球団名は国鉄職員からの公募を経て選ばれたとされ、コンドルズが候補にあった可能性や選考時の冗談が、後に命名理由としてわかりやすく語られたものと考えられる。
実際の有力説
スワローズは英語でツバメを意味し、国鉄の代表的な特急「つばめ」や国鉄のイメージと結びつけて説明されることが多い。少なくとも公式に確認できる沿革では、球団は1950年に「国鉄スワローズ」として創立され、その後サンケイ、アトムズ、ヤクルトを経て現在の東京ヤクルトスワローズにつながっている。
なぜ広まったか
鉄道会社に「混んどる」「座ろう」という言葉遊びがぴったりはまり、覚えやすい小話になったため広まったと考えられる。さらに、球団名の候補や選考過程にダジャレめいたやり取りがあったという話が混ざり、「それが正式な由来だった」と単純化された可能性がある。
見分け方
名称由来の逸話は、候補名・選考中の冗談・最終的な命名理由が混ざりやすい。公式沿革で最初に採用された名称を確認し、候補だった話と正式決定の理由を分けて読むと見分けやすい。
出典
- 球団のあゆみ— 東京ヤクルトスワローズ
- 球団情報 ヤクルト球団ヒストリー— 東京ヤクルトスワローズ
- プロ野球のヤクルトはなぜ「スワローズ」を名乗るのか?— Merkmal
- 「スワローズ」球団名変遷伝説 「座ろうズ」はウソ?特急列車つばめ由来は本当?— ATLAS