誤り
「姑息」は『卑怯』意味か?
よくある説(俗説)
『姑息』は、卑怯で正々堂々としていないことを意味する
『姑息なやり方』という表現から、『ずるい』『卑怯だ』という意味で理解されることが多い。
検証
この意味で使われることは多いが、本来の意味は『一時しのぎ』『その場しのぎ』である。辞書でも、『姑息』は当面を取りつくろうだけの間に合わせや、一時逃れを指す語とされる。結果として卑怯に見える場面はあっても、『卑怯』そのものが中心的な意味ではない。
実際の有力説
『姑息』の本来の意味は、その場だけをしのぐ間に合わせの対応である。『卑怯』と言いたいときは、『卑劣』『ずるい』『こそこそした』など、意図に合う別の語を使う方が正確である。
なぜ広まったか
『姑息な手段』が、見苦しいごまかしや逃げの対応として語られることが多く、その印象から『卑怯』へ意味がずれて理解されたと考えられる。日常会話で本来の意味に触れる機会が少ないことも一因である。
見分け方
評価語っぽく聞こえる熟語でも、まずは『行為の性質』を表す語か『人格評価』の語かを分けて考えるとよい。『姑息』は人の卑怯さそのものより、『その場しのぎ』という対応のあり方を指す語だと押さえると混同しにくい。
出典
- 姑息(コソク)とは? 意味や使い方— コトバンク
- 因循姑息(いんじゅんこそく)とは? 意味・読み方・使い方— goo辞書