誤り
雨具の「カッパ」は河童由来か?
よくある説(俗説)
雨具の『カッパ』は、妖怪の河童を語源とする
水辺と関わる河童のイメージや、同じ『かっぱ』という音から、雨具のカッパは河童に由来すると語られることがある。
検証
この説は一般にはもっともらしく見えるが、辞書類では雨具の『カッパ』はポルトガル語の『capa』に由来するとされる。南蛮貿易を通じて伝わった外衣名が日本語に入ったもので、漢字の『合羽』は後から当てられた表記である。したがって、妖怪の河童が雨具名の直接の語源という説明は誤りである。
実際の有力説
雨具の『カッパ』は、ポルトガル語『capa』に由来する外来語とみるのが妥当である。一方、妖怪の『河童』は別系統の語で、河にすむ子どもほどの怪物という観念から生まれた語と説明されることが多い。
なぜ広まったか
同音であることに加え、河童が水と強く結びついた存在なので、雨具との連想が自然に働きやすい。また、『合羽』という漢字表記だけでは外来語だと気づきにくく、和語や伝説由来に見えやすい。
見分け方
同音異義の語源話は、音の一致だけで結びつけないことが大切。古い辞書で初出や借用元の言語が示されているか、当て字なのか本来の表記なのかを確認すると見分けやすい。
出典
- 合羽(カッパ)とは? 意味や使い方— コトバンク
- 徒合羽(かちガッパ)とは? 意味や使い方— コトバンク
- カッパ/合羽/capa— 語源由来辞典