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一部誤り

「ライターはマッチより先に発明された」は本当か?

歴史歴史発明ライターマッチ

よくある説(俗説)

ライターはマッチより先に発明された

日用品としてはマッチの方が古く、ライターは後から生まれた便利な道具だと思われがちである。しかし、実はライターの方がマッチより先に発明された、という意外な雑学として語られることがある。

検証

この話は、比較する対象を「ドーベライナーのライター」と「実用的な摩擦マッチ」に限定すればおおむね正しい。Science Museum Groupは、ドイツの化学者Johann Wolfgang Döbereinerが1823年に開発したDöbereiner Lampを、最初期のライターの一つとして説明している。一方、John Walkerの摩擦マッチは1827年に販売記録が残る。しかし、「マッチ」をより広く、薬品に浸して発火させる化学マッチまで含めると話は変わる。スウェーデンのマッチ博物館は、Jean Chancelが1805年に最初の近代的なマッチ棒を発明したと説明している。したがって「ライターはマッチより先」とだけ言うと、マッチの定義を省いた言い過ぎになる。

実際の有力説

より正確には、「ライターの一種であるドーベライナー灯は1823年に作られ、John Walkerの実用的な摩擦マッチより早い」である。ただし、1805年のChancelの化学マッチのように、摩擦だけで点火する現在のマッチとは違う先行例がある。現代人が思い浮かべるマッチを摩擦マッチと見るならライターが先、マッチを広く発火用の薬品付き木片と見るならマッチが先、という整理が妥当である。

なぜ広まったか

ライターは金属や燃料を使う近代的な道具に見え、マッチは木の棒に薬品を付けただけの素朴な道具に見える。その直感を裏切るため、「ライターの方が先」という短い雑学として広まりやすい。ただし、その面白さのために「摩擦マッチ」や「化学マッチ」という区別が落ちやすい。

見分け方

発明の順序を比べる俗説では、同じ種類のものを比べているかを確認する。『最初の試作品』『実用化』『販売開始』『現代型』は別の年になることが多い。発火具のように長い改良史がある道具では、名前だけでなく仕組みと用途まで見て比べると誇張を見分けやすい。

出典

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