❌ 誤り
「台風一過」は「台風一家」と書く?
言葉の誤解言葉気象漢字同音異義語2026-04-05
よくある説(俗説)
「台風一過」は「台風一家」と書く
台風が過ぎた後の晴天のことを「台風一家(いっか)」と書くと思っている人が多い。家族全員が一緒に去るイメージで覚えている場合もある。
検証
「台風一過」の正しい表記は「一過(いっか)」であり、「一家」ではない。「一過」は「さっと通り過ぎること」を意味する漢語で、「台風が通り過ぎた後の晴天」という意味。「一家」と書く誤りは、発音が同じ(いっか)であるため生じる同音異義語の混同。
実際の有力説
正しくは「台風一過(たいふういっか)」。「一過」は「ひとたび通り過ぎること」を指す言葉で、「一過性(いっかせい)」などにも使われる表現。台風が通過した後に急に天気が回復する現象を指す気象用語でもある。
なぜ広まったか
「一過」と「一家」の発音(いっか)が完全に同じ。台風が過ぎる→「一家(家族)が去る」というイメージが(間違っているが)なんとなく伝わりやすい。文字を確認する機会が少なく、音だけで覚えてしまう人が多い。
見分け方
同音異義語による誤りは、文章で書く機会があると気づきやすい。「一過」は「通り雨が一過した」など別の場面でも使われるため、漢字を意識して覚えると混同しにくい。
出典
- 大辞林(三省堂)— 三省堂
- NHK放送文化研究所・放送用語— NHK