「女子高生は伊藤ハムの商標登録」は本当か?
よくある説(俗説)
「女子高生」という言葉は伊藤ハムの登録商標である
「女子高生」というごく普通の言葉が、実は伊藤ハムの登録商標だった、という雑学として語られる。日常語なのに食品会社が権利を持っているという意外性から、ネット上でたびたび話題になる。
検証
伊藤ハムが「女子高生」を商標登録していたことは事実である。1998年に出願され、1999年に登録された商標登録第4341989号・第4341990号として知られ、指定商品は弁当、餃子、焼売、ピザ、菓子、パン、肉製品、加工野菜、カレーやシチューのもとなど食品分野だった。ただし、これは「女子高生」という言葉そのものを誰も使えなくする権利ではない。商標権は指定された商品・役務について、商品名やブランド表示として使う場合に問題になる。さらに、伊藤ハムの権利は更新されず失効したと説明されており、現在も伊藤ハムの登録商標だと言うのは正確ではない。
実際の有力説
より正確には、「女子高生」は過去に伊藤ハムが食品分野で登録していた商標である。登録は実在したが、日常会話や記事の中で女子高生という語を使うことまで禁止するものではなく、現在の権利者・存続状況も当時とは異なる。商標の話として重要なのは、誰が、どの区分で、いつまで権利を持っていたかである。
なぜ広まったか
一般語に見える言葉を大手食品会社が登録していたという意外性が強く、短い雑学として広まりやすかった。さらに「登録商標」という言葉だけが独り歩きし、指定商品・存続期間・商標的使用という条件が省略されたため、「この言葉は伊藤ハムのもの」という誤解に近い形で伝わったと考えられる。
見分け方
商標の俗説では、商標名だけでなく、登録番号、権利者、指定商品・役務、存続期間を確認する。J-PlatPatなどの公的データベースで現況を見れば、過去の登録なのか現在も有効なのか、日常語の使用まで制限する話なのかを切り分けやすい。
出典
- J-PlatPat— 独立行政法人工業所有権情報・研修館 / 特許庁
- 「女子高生」商標登録 伊藤ハム「一体何の目的」とネットで話題— J-CASTニュース
- 「女子高生」「推しメン」…実は食品メーカーの商標だった!?— 婦人公論.jp
- 女子高生は伊藤ハムの登録商標だった!? あの噂の真相を徹底解説!— 遠山総合特許事務所