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誤り

「ホルモン=放るもん」は本当か?

語源語源食べ物関西弁2026-04-01

よくある説(俗説)

ホルモンは関西弁の「放るもん(捨てるもの)」が語源

焼き肉で食べられる内臓肉「ホルモン」は、かつて内臓は食べず捨てていたことから、関西弁の「放るもん(捨てるもの)」が語源になったとされる。

検証

この俗説は語感の一致から広まったが、実際には後付けの説である可能性が高い。「ホルモン」という言葉が内臓料理として使われ始めたのは1940年代とされており、放るもん説を支持する文献上の証拠はほとんど存在しない。大辞泉などの主要な辞書もこの語源説を採用していない。

実際の有力説

ドイツ語・英語の「Hormon / Hormone(ホルモン)」に由来するという説が有力。医学分野での「ホルモン」(生体内の化学伝達物質)という言葉が転じて、内臓肉を指すようになったとされる。戦前の大阪で内臓料理店が医学用語にちなんで「ホルモン料理」と名付けたという記録も残っている。

なぜ広まったか

「放るもん」という関西弁と「ホルモン」の発音が似ており、「捨てていた内臓を食べる」というストーリーが庶民的で説得力があるため。テレビのバラエティ番組や知識系コンテンツで繰り返し紹介されたことも拡散の一因。

見分け方

語源の俗説は「語感が似ている+それっぽいストーリー」というパターンが多い。信頼できる辞書(大辞林・大辞泉など)や国語学の文献を確認すると、こうした俗説の多くが採用されていないことがわかる。

出典

  • 大辞泉(小学館)小学館
  • 大辞林(三省堂)三省堂